「いやっ!!!!」
おもいっきり突き飛ばした。
後ろに倒れる先輩。
ほかの人にキスした身体で、触ってほしくないよ…
惨めなだけだよ……
「いやだっ……もぅ…あたしに触ってほしくない、です…」
次から次に頬を伝う涙。
なのに先輩はまたあたしを抱き寄せて……
「さよなら って、聞き間違い?」
「え…?」
そんなことを言った。
さよなら
「…聞き間違いなんかじゃありません。
あたし見たんですよ?先輩が下屋敷先輩にキスしてるところ。
もう好きじゃないなら…
こんな風に抱き寄せてほしくないっ…!!!」
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