「…ここの生徒じゃないみたいですね?晶奈に何を言われたか知りません。ですが…
俺の彼女に手を出すなんて…殴ったって許せるもんじゃないんだけど…?」
最初こそ敬語だった先輩。
しかし、最後にはまた鋭い瞳をして睨んでいる。
……怖い…
そんな迫力に負けてか、男たちはヨロヨロと逃げていった。
「……っは…ぁ…っ」
身体の力が抜けて、立ち上がることも出来ない。
壁に寄りかかったまま座るあたしの肩を、先輩が優しく引き寄せた。
……フラッシュバックする、さっきのキスシーン。
いやだ…
もう好きじゃないなら…
.

