カチッ 鍵をあけたそのとき…… 「…何してるの?」 「…………えっ…」 誰かはわからないけど、俯いた視界の中に見えた上履きが、先輩であることを示していた。 ……あのときに似てる。 「…今、晶奈はいいところなんだから。邪魔しないでね?」 「え…」 いいところ…? なにが? 固まっているあたしに、先輩はさらに続けた。 「晶奈が今、会長のこと襲ってるから。あんなに美人でスタイルのいい晶奈なら、会長だってコロッと落ちちゃうでしょ? だからあなたも…楽しいことしない?」 ………は…? .