いちいち、並んでる二人を見てショック受けてちゃ身が保たない。 わかってるけど…やっぱりいい気はしない。 「……ふぅ…」 深く息を吸ってみる。 ちょっとずつ冷たくなっていく空気が身体に巡る。 先輩の隣にいるのは…あたしだけがいい。 地味で暗い自分をわかってるはずなのに… それが下屋敷先輩相手なら、余計にイヤ。 「……絶対…負けない…」 そう決意したのに ある出来事が起こったのは、その矢先のことだった。 先輩…… あたしは…好きなんです。 でも…先輩は…… 違うんですか…? .