そして、二人で帰った。 やっぱり誰もいない学校。 よかった…… 「清嘉ちゃん。」 「はい…?」 あたしの家に向かう道。 先輩の足が止まった。 「……ちょっとだけ…いい?」 「ぇ……?」 なにを… 尋ねる前に、そっと頬に手のひらが当てられた。 それからは、よく覚えてない。 固まってしまったあたしに、先輩の顔が近づいてきて…… 「………」 「………」 手は繋がれたまま、唇が重なった。 温かくて、とても心地いい…… .