――――… 「ふぅん。それで?」 授業は全て終わり、美央と二人で駅の近くにあるファミレスを訪れた。 あたしたち、部活やってないからね。 「…今、その本を読んでるところで…」 そして、美央に昨日の出来事を話した。 あたしが見せた文庫本に、美央は眉をひそめる。 「誰、その作家。あたし知らなーい。 面白い?」 「うん。 あたしは好きな作家だよ?」 つい緩んでしまう口元を見て、美央はニヤッと笑った。 「じゃ、あたしも会長に借りようかなぁ〜?」 「ぇ…」 会長に……? .