「ほら……」
「え…」
後ろを指差す美央。
振り向くと、クラスのにぎやかな女の子たちがあたしを見ていた。
……?
首を傾げる間もなく近づいてくる。
え、え!!?
「ねぇ…中川さん……」
「あたしたちと話すのイヤ?」
……へ?
3人の女の子たちがあたしを囲んだ。
木村さん、原さん、矢野さんだ。
「ぃ、イヤなワケないよ!!
木村さんたちこそ…あたしなんかと話しても楽しくないだろうし……」
「あたしたち、ずっと中川さんと話したかったの!!!」
「あたしたちとタイプ違うから躊躇っちゃって…」
「話したら楽しそうだなって、入学したときから思ってて……」
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