クラスの子が叫んだ。



「ぇ、あ!!本当だ!!!」


「って……あれ誰っ!!?」




ざわめく女の子たちに混じって、窓から正門を見る。


そこには、いつもの眩しい笑顔を振りまきながら

知らない人と歩く先輩がいた。



仲良さそう。




「あれって……下屋敷先輩!?
うそっ、付き合ってるの!!?」


「いゃぁっ。会長はみんなのものなのにね…!!
でも、下屋敷先輩ならお似合いだし…仕方ないかぁ。」




下屋敷先輩……?

そういえば、聞いたことあるかも。


確か、この学校で1、2を争うような容姿をしてて

家がお金持ちなんだよね。



あたしとは正反対の

光 を放つような人。




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