秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



違います。

嬉しいんです。


先輩…



あたしが涙を拭っていると…



「さっき“間違ってることだけじゃないって言った”でしょ?」


「ぇ?はぃ…」



小さく頷くと、先輩はあたしの頭を掴んで

引き寄せた。





「……俺…

清嘉ちゃんに惹かれてる。」



「ぇ………」



「……好き、なんだ。」





時間が止まった気がした。


うぅん、止まった。



あたし……


先輩に


告白されて…?




「先輩…?」


「橘くんが言ってたこと…これだけ…本当なんだ。」



先輩の表情はまるでわからないけど、耳にかすかに当たる吐息が熱かった。




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