秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



……てことは…

最初から、付き合ってなかったの?


あたしの勘違い?



「せ、先輩は…下屋敷先輩の彼氏じゃないんですか?」


「彼氏じゃないよ。断ってるんだから。」


「抱き合ってたのも…」


「うん」


「何か囁いてたのも…」


「うん」


「下屋敷先輩のことが好きだったからじゃないんですか…?」




「うん。」



フワリと微笑む先輩に、キュゥッと胸が締め付けられて苦しくなる。


先輩…


先輩……



「ぅっ…」


「え?なんで泣くの!?
俺…なんか嫌なこと言っちゃったかな!?」



先輩の言葉に、ブンブンと首を振った。




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