「……せ、先輩と…下屋敷先輩が…抱き合ってるところまで…」
あたしが小さく言うと、「ふぅん」と呆れたように言った。
「で?そのあとは?」
「先輩は絶対OKなんだと思って…逃げてきたんです。」
ちょっと照れながら言うと、ハッハッハと声を出して笑った。
「やっぱり。だから図書室にも来なかったし…みんなの反応もおかしかったのか。」
「ぇ…??」
微妙に頭がついていかない。
頭が?で埋まっていると…
「俺は晶奈の告白、断ったんだ。『幼なじみとしか思えない』って。」
「抱き合ってたのは、最後にってしただけだよ」と、楽しそうに笑った。
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