アハハと笑った次の瞬間…… 「ひゃっ…」 グイッを引っ張られて そのまま抱きすくめられた。 ………ぇ? 一気に熱くなった身体。 熱がじんわりと伝わってくる。 先輩の香りが広がっていく。 「せっ、先輩?」 「何というか…間違ってる。 全部じゃないけど…」 間違ってる?? あぁ、あたしを好き てきなやつか!! 「そりゃ、あたしを好きなワケないですよねっ!!! もぅ、瀬那くんが変なこと言ったから…」 ちょっとズキンッとなったけど、それを隠すように笑った。 .