「も、もしもし…」 『ぁ、出てくれた。もしもし? 今日…来てくれなかったでしょ。』 え? しばらく考えていると、「ずっと図書室で待ってたのに」と聞こえてきた。 …ぁ、そういえば 委員会の話があるって言われてたんだ。 でも、あんな状況で行けるワケない。 「ごめんなさい。ちょっと用事があって…」 用事 なんてないけど、それしか思いつかなかった。 告白のことを何も言わない先輩に、逆にドキドキする。 『そうだったんだ。』 「は、ははは…」 笑ってみるけど、きっと引きつってるだろう。 .