秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



しばらくして、先輩は眉間にシワを寄せた。

な、なんか禁句だったのかな!!?


アワアワと先輩の背中で慌てる。



「……清嘉、ちゃん。」


「えっっ!!?///」



いきなり呼ばれて、身体も心臓も固まってしまいそう。


顔を赤らめるあたしに、先輩は優しい瞳を向いてくれていた。



「そう呼んで、いい?」


「え…?」



いい? なんて、首を傾げられたら…断れるワケがない。

この前はあたしが拒否してしまったけど…


もう、立ち向かう って決めたから。



フワリと笑顔を見せる先輩に笑いかえして、コクリと頷いた。




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