……え? 誰が? 先輩が 何を? この文庫本を 誰に? あたしに どうする? 貸して、くれる………? 「ぇっ……あ……」 う、うそうそ!!!/// 先輩が、あたしなんかに本を? 口をポカンと開けていると、先輩はちょっと悲しそうな顔になった。 「……読みたくない?」 「っ!!!///」 ちょっと悲しげに揺れる瞳。 読みたくない ワケがないです!!! 「よ、読みたいです!! ……貸していただいて、大丈夫なんですか?」 今度は、逆に聞いてみた。 .