ぐんと強くなった爽やかな香りに目が眩みそう。
お、おんぶ…?
恥ずかしいとか、なんで?とか、色々な気持ちに押しつぶされそう。
「せ、先輩…!?///っお、重いでしょうから下ろしてください!!!」
「いいから。あんまり暴れると落ちちゃうよ?」
クスっと笑ったかと思うと、くるりとこちらに振り向いた。
いぎゃぁあ!!ち、っち、近いょっっ!!!!
「ぁれ、顔が赤いみたいだけど…身体も熱くない?
熱があるのかな?」
っ!!///
再び前を向いた先輩は、ギュッと手の力を強めた。
背中にピタリとくっついてしまう。
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