秘密事は図書室で~甘い会長の罠~





「アイツにだっこされてたのに?
俺は無理…ってこと?」


「ぇ…」


「アイツじゃないと…イヤ?」




先輩は、いつかみたいな

切なげで悲しげな瞳で


声で、そう言った。




「先輩…?」


「俺だ………に…」



…え?

聞こえませんっ!!




先輩は少し顔を赤くして

あたしを見た。



壊れちゃうんじゃないかってくらい、心臓がうるさく鳴る。






「…迷惑とか、そんなワケない。

俺が、中川さんといたいから引き受けたし、暗いだなんて感じたことない。

この前は…ちょっと……俺が出ていったらややこしくなるかと思ったから…


でも…ずっと、聞いててイライラしてた。」




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