そのとき、パタパタと足音が聞こえてきた。 誰、だろう…… 「……!! 誰かこっちに来てない!?」 「ちっ…早く出よう!!」 先輩たちは、さっさと図書室から出ていった。 た……助かったぁ…? ガチャッと、図書準備室のドアが開いたと同時に あたしは意識を手放した……… 先輩 神崎先輩 あたしを好きになったりしなくていいから 下屋敷先輩の彼氏でもいいから あたしに、話しかけてください。 あたしに、笑いかけてください。 両思いは望まないから せめて、片思いは許して…… .