お好み焼きを持って、図書室を後にしようとする。 と…… 「待って。 あんな子たちの言うことなんか気にするな。 きよ……中川さんは、暗くなんかないよ。」 「っ……」 だったら… なんで… 「……そう思ってるなら、なんでさっき… あの人たちにそう言わなかったんですか? 先輩が………っ」 そこまで言って、ハッとする。 あたし、何言おうとした? ダメだ。 もう……痛い。 心が、痛い。 「……本当にスミマセン。 離してください。」 掴まれていた腕を振り払い、すぐに図書室を出た。 .