秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



わかってる。

そんなこと、わかってる。



でも……




「あたし…は……」


「好きな気持ちは負けません
とか言うワケ?
それこそ下屋敷先輩の方が上よ。

ずっと前から会長を好きだったんだから。
顔がカッコいいからとか、優しいからとか…そんな単純な理由で好きになったんじゃないのよ?」





ズキンッ


鋭い言葉は、あたしの心をピンポイントで貫いてくる。



好きな気持ち


あたしは……下屋敷先輩には勝てないの?



全てにおいて

かなわない………




「あたし、だって…」




あたしだって


神崎先輩の顔が好きなんじゃない…




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