ドクンッ
手に汗が滲む。
身体中の体温が下がる。
口の中が渇く。
頭が回らない。
「あなたのお好み焼き、他のとは違う切り方になってるのよ。
会長が作ったしるし……ね?
どうなのよ。ハッキリしなさい?」
「下屋敷先輩を差し置いて、こんなことが許されると思ってるの?あなたは会長の彼女?
違うなら、会長に近づくのはやめなさいよ。」
次々に、心に刺さる言葉。
やだ。
神崎先輩…ここにいるのに。
そんなこと、言われたくない。
「下屋敷先輩なら仕方ないって思ったわ?あんなに綺麗で素敵な方だもの。
でもあなたに会長は無理よ。
釣り合わないって、自分でもわかってるんでしょう?」
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