秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



こんな状態で、こんなこと言われたら

断れるワケないじゃない。




「イヤ…じゃ、ないですけど…
でも、みんなに誤解されてしまいます!!!」




さすがに限界で、先輩の胸から抜け出した。


するっと先輩から離れたものの、ガシリと腕を掴まれてしまった。




「なんで、離れるの?」


「は、離れるって言ったって…
こんなに、ち、近いじゃないですかっ!!///」




長い身長を腰から曲げて、あたしの顔を覗き込む。



っ!!!!

う、上目遣いじゃないですか!!!



まさか、男の子の上目遣いでこんなにドキドキするとは…


赤くなるあたしの反応を楽しむように、先輩はニヤリと笑った。




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