こんな状態で、こんなこと言われたら
断れるワケないじゃない。
「イヤ…じゃ、ないですけど…
でも、みんなに誤解されてしまいます!!!」
さすがに限界で、先輩の胸から抜け出した。
するっと先輩から離れたものの、ガシリと腕を掴まれてしまった。
「なんで、離れるの?」
「は、離れるって言ったって…
こんなに、ち、近いじゃないですかっ!!///」
長い身長を腰から曲げて、あたしの顔を覗き込む。
っ!!!!
う、上目遣いじゃないですか!!!
まさか、男の子の上目遣いでこんなにドキドキするとは…
赤くなるあたしの反応を楽しむように、先輩はニヤリと笑った。
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