先輩は何を想って
あたしの名前を呼んだんだろう。
何を考えてるの…?
「………せ、んぱ…ぃ?」
「清嘉…って、いい名前だね。
とても呼びやすい。」
「…は、はぁ……」
近い…というか、抱き締められてる状況で
ただでさえかなりドキドキしてるのに。
そんな風に甘い声で囁かれたら…
いくらなんでも…
心臓保ちません。
呼吸困難に陥ったような感覚。
…頭がくらくらする。
「………清嘉…ちゃん。」
「え?」
顔を上げてみると、とろけそうなくらい柔らかい表情をした先輩が
あたしのことを見ていた。
.
メニュー