秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



あたし…瀬那くんに泣きついてたよ!!!?

見られてたなんて……恥ずかしいよぉおっ!!////




熱くなった頬。

それを、窓から滑り込む涼しい風が冷ましてくれた。




「……しがみつくなら」


「…ぇ?」




小さな声で聞こえなかった。

なんて言ったの…?




顔を上げようとした次の瞬間。






「ぇっ…」



今度はバッと剥がされて

視線が交わる。



先輩の瞳に映るあたしは、なんだか弱々しく見えた。




「先、ぱ…」


「しがみつくなら、泣きつくなら……アイツじゃなくて

俺を頼ってよ。」


「…っ」




強く、でもどこか優しく包み込むように

先輩はそう言った。




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