きっと、酷く歪んだ表情をしてるであろうあたしは 俯いたままお辞儀をして、下駄箱を出ようとした。 先輩は…… あたしには…眩しすぎるんです。 「………待って。」 「へ…」 下駄箱のドアを開けようとしたとき ふいに腕を掴まれた。 いきなりのことだったから、うっかりバランスを崩して、先輩に背中がぶつかった。 「わっ…ごめんなさい……!!」 「いゃ、いいんだ。俺が無理矢理引き止めたんだから。」 ゆっくり先輩を見ると、優しい瞳に赤い顔をしたあたしが移っていた。 .