先輩の匂いで頭が支配されたとき、大きくて華奢な手が後頭部と背中に回って ギュッと力が強まった。 ………ぇ… えぇええぇえ!!!!?//// もう沸騰寸前。 思考回路は完全にショート。 ボンッと熱くなる身体を、あたしはどうすることも出来ない。 「っ…せ、んぱっ…」 「さっき、こうされてたでしょ。」 ……え…? 疑問系じゃなく、そう言い切った先輩。 その声はいつもより低く感じた。 「ぁ、あの……」 「屋上で、抱き合ってなかった?橘、瀬那と…」 ドクンッ み、見られてたの…?? .