たぶん赤い顔で先輩を見上げると、眼鏡をクイッと上げて笑った。 「迷惑なワケがないだろ? 嬉しいよ。わざわざ図書室まで来てくれてさ。」 「っ……」 キュウっと締め付けられる心臓。 ステージの下から見てたときより眩しくて、優しい瞳の先輩。 「先輩はなんでこんなところに?せっかくの文化祭じゃないですか。」 気になったから聞いてみた。 すると先輩はクスリと笑ってから、席を立った。 …? 「…ちょっと、逃げてきたんだ。イヤなことがあったから。」 「え…それ……」 この前のあたしと同じ… .