なんで…?
「な、なんで先輩が…
一年生の校舎に…?」
「ん?
紳から中川さんが帰ったって聞いたからさ。
ちょっと追いかけてみた。」
ニコッと笑って、首を傾げる。
その仕草に倒れる寸前…
追いかけてみた…って……
「き…今日はサポートしてくれてありがとうございました!!
おかげで、段ボール3つ埋まりました。
神崎先輩のおかげです。
もう遅いので……失礼します。」
最後の方、あまり先輩の顔が見れなかった。
本当は
「また今度」って
「また明日」って……言いたかったよ。
でも、地味で暗くて
まるで影のようなあたしが
光のように明るい先輩に、そんなことを言ったらいけないんだ。
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