せっかくの文化祭なのに… 瀬那くんにまで迷惑かけてる。 「ありがとう…もぅ、大丈夫。」 「そう?ならよかった。」 泣きついてから10分。 声を殺さずに泣いたからか、スッキリしたかも。 瀬那くんは何も知らないように、たこ焼きを食べ始めた。 「ごめんね?あたしの所為で冷めちゃったでしょ…」 「あ?別に、食えればいい。」 「……ふふ。ありがと。」 ぁ。あたしも泣いたらお腹空いたかも。 先輩が作ってくれたお好み焼き、食べようかな…? 袋から出すと、瀬那くんが聞いてきた。 .