秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



「あたしと先輩は、なんでもないのに…
……それが、悲しくて。」


「……」




今度は、瀬那くんが黙ってる間に喋る。




「あたしが、先輩と仲良くしていいワケないって…ずっとそう思ってたんだけどね?

やっと、頑張ろうって決意したら…先輩が違う世界の人に見えて…それで…

涙、が…かっ…てに…
出て…き、たの……」




話してる途中なのに

涙が溢れてくる。




「…ごめん。無理して話さなくてもいい。
つか、もう話すな。」




整った顔を歪ませて、瀬那くんはあたしの腕を掴んだ。




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