もう6時近い。
だいぶ薄暗くなってきた。
「…はぁ……」
それにしても
先輩、カッコよすぎ。
ため息ばっかり出ちゃうよ…
ボーッとしたまま、ローファーに履き替える。
そのとき…………
「ひゃぁあっ…!!?」
いきなり肩を触られて、大きな声を出してしまった。
だ、誰……?
振り返ろうとすると、低くてよく響く声が頭に溶け込んできた。
「ごめんね。驚かすつもりはなかったんだけど…
びっくりした、よね?」
「っ……」
声が出ない。
あたしの肩を触ったのは
こうして眩しいオーラを放つ神崎先輩だった。
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