「青のりとか大丈夫?」 「は、はい。」 手際よく作っていく先輩に、周りの子も見惚れている。 もちろんあたしも。 先輩がかけると、青のりも金箔に見える…… 「はい、出来上がり。 熱いから気を付けてね。」 笑顔で渡されたお好み焼き。 たぶん、同じくらいあたしの体温も熱い。 「…ありがとうございます。 美味しそう…」 ボソッと言うと、それが先輩に聞こえたみたい。 さっきみたいにスッと手を伸ばして あたしの頭に触った。 触れられた瞬間、ドキッと身体が跳ねる。 .