息が上がってきたころ 二年生の校舎に入った。 一年生の階よりもたくさん人がいるみたいで、ザワザワとにぎやか。 たまに、悲鳴に近い声が聞こえてくる。 ……絶対、先輩だ。 あたし以上に息が切れてる美央をおいて、悲鳴の聞こえる方に歩いた。 そして、一歩一歩近づくたび 香ばしい匂いとソースの匂いが強くなっていく。 ………やっぱり。 人だかりの中、お好み焼きを焼いていたのは神崎先輩だった。 一般の人も、一年生や三年生も さまざまな人が集まっている。 .