ぐずる子供をあやすように 優しく、丁寧な言葉をくれる。 ……あたし、自分のこと追い込んでた? 床から視線を先輩に移すと、いつものように微笑む先輩がいて 心臓がまたドクンッと跳ねた。 「……ね? 話くらい聞いてあげるし、そんなに悩むことはないよ。 周りには、友達も先生も、俺だっているんだ。」 「っ、は…ぃ……」 「辛くなったら泣いたって構わないから……一人で溜め込むのはよくない。 相談してくれたら、協力するよ。 中川さんなら、特別にね。」 「ぇっ……」 .