そう考えるとなんだか緊張して… 手が震える。 「凍みますか?」 「ん…まだ大丈夫だけど… 消毒は痛そう…」 ちょっとだけ口元を歪ませてる先輩が、なんだか幼い少年みたいで可愛い。 持っていたハンカチで水を拭いてから、椅子に座ってもらった。 まだ微妙に血が止まらない。 「先輩…何を切ってたんですか?」 「俺のクラス、お好み焼き屋なんだよ。で、キャベツ切ってたら……」 あぁ。 なんというギャップ。 なんでもスラスラこなしちゃいそうなのに。 .