大丈夫なのかな……
出ていくにもなんだか気まずくて、ベッドの中で丸まる。
「ねぇ紳、片手じゃ出来ないんだけど。」
「なんで俺が血まみれの指触んなきゃいけねぇんだよ…」
先輩の申し出をキッパリ断る副会長。
な、なんて冷血な!!!
血まみれなんて…
一大事!!
急いでベッドから下りて、仕切っていたカーテンを開けた。
あたしを見るなり固まる副会長と…目を見開く先輩。
「……あ"?」
「ぁ、寝てたのは中川さんだったんだ。大丈夫?」
副会長がいることも忘れて
先輩の眩しいオーラに目を細める。
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