ガララッ 「あれ、清嘉?どうかした?」 「ぁっ…これ。クッキー…」 隣の空き教室は、うちのクラスの控え室のようになっていて その中で、瀬那くんだけが座った休んでいた。 あたしは持ってきたクッキーを机に置いて そこら辺にあった椅子に腰掛けた。 ……麻美… なんで、あんな風に言ったの? 天然なのか、計算なのか…わからないよ… 「……清嘉?」 「…ぁっ、ごめん。なに?」 瀬那くんがあたしに話しかけていたらしいけど、全く気付かなかった。 ……あたし… 絶対、下屋敷先輩に恨まれる。 .