瀬那が去ると、先輩はゆっくり立ち上がって
あたしの肩に手を回した。
っ!!!
「っせ、先輩!!自分で歩けますから!!」
近過ぎる。
近過ぎるぅう!!!!!////
しかし先輩はニコニコな笑顔で
「いいから。
足、痛いんでしょ?」
と言って、放してくれない。
うぅ……心臓が保たないよっ。
そのまま抱き抱えられるように、保健室につれられた。
「あら、弥斗くん。
その子は誰かしら?」
「一年生の中川さんです。
階段から落ちて足をひねったみたいで…」
保健の先生に、スラスラと事情を説明する先輩。
さすが……
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