秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



声が出ない。


だって

だってだって




「な……なんで先輩がっ…
いたっ…」



あたしは先輩と一緒に、床に倒れ込んでいた。

先輩が下敷きになってくれたんだ……



さっきの女の子たちは、もういなかった。





「大丈夫じゃないみたいだね?
…さっきの子たちにやられたの?」




先輩は優しいのに、ちょっとだけ息を飲むような瞳をしている。


ドクドクと、心臓が鳴る。




「…清嘉!!!大丈夫かよ?
保健室に……」



瀬那くんが駆け寄って来て、あたしの腕を掴んだ。


心配そうな顔してる。




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