秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



いつも聞いてると、何に対しても低くて怖い声だけど

今のはちょっと違う。



って、あたし…返事しなきゃ。




「ぅ、うん。わかった。」


「じゃ、宜しくな。行くぞ。」




焦げ茶の髪がサラサラと揺れる。


確かにかっこいいかも。



……でも、神崎先輩には適わない。

全然、違う。



てゆうか、なんであたしを誘ったのかな?

暇そうにしてたからかな??




あたしは戸惑いつつ、慣れない男の子と調理室に向かった。









「ぁれ。瀬那が女の子と歩いてる!!?」


「瀬那………橘?」


「あの子…誰だ??なんか静かそうな子だな。」


「………」






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