いつも聞いてると、何に対しても低くて怖い声だけど
今のはちょっと違う。
って、あたし…返事しなきゃ。
「ぅ、うん。わかった。」
「じゃ、宜しくな。行くぞ。」
焦げ茶の髪がサラサラと揺れる。
確かにかっこいいかも。
……でも、神崎先輩には適わない。
全然、違う。
てゆうか、なんであたしを誘ったのかな?
暇そうにしてたからかな??
あたしは戸惑いつつ、慣れない男の子と調理室に向かった。
「ぁれ。瀬那が女の子と歩いてる!!?」
「瀬那………橘?」
「あの子…誰だ??なんか静かそうな子だな。」
「………」
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