なんとなく近づいた距離 優しい瞳の先輩は、あたしを真っ直ぐ見ている。 「ぁ…あの……」 「階段くらい大丈夫だよ。ちょうど資料室に行こうと思ってたからさ。 中川さんは何も気にしない!!!」 おどけた顔をして、あたしを笑わせてくれる先輩。 優しい瞳を向けてくれる先輩。 先輩は なんでそんなに“いい人”なんでしょうか?? 「……ぁ、あの…」 もう、なんて言っていいかわからなくて…… ただ「ありがとうございます」と言うことしか出来なかった。 .