秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



なんとなく近づいた距離


優しい瞳の先輩は、あたしを真っ直ぐ見ている。




「ぁ…あの……」


「階段くらい大丈夫だよ。ちょうど資料室に行こうと思ってたからさ。
中川さんは何も気にしない!!!」



おどけた顔をして、あたしを笑わせてくれる先輩。


優しい瞳を向けてくれる先輩。



先輩は

なんでそんなに“いい人”なんでしょうか??




「……ぁ、あの…」




もう、なんて言っていいかわからなくて……


ただ「ありがとうございます」と言うことしか出来なかった。





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