そう言われて渡された2色のペンキ。 笑顔が眩しい… こんな短い瞬間にも、先輩の眼鏡の色とか髪型とかを見てしまってる。 「ぁ、ありがとうございます…」 腕で支えるペンキは結構重くて……落としそう。 「せ、先輩もペンキをもらいにきたんですか?」 「うん。俺のクラスは白だけね。」 そう言って、もう1つ白いペンキを取り出す。 「白ってたくさん使いますよね。失敗したときなんかにも…」 「そうそう。すぐ無くなるんだよね。」 眩しいオーラが、美術室 という背景で余計に輝いて見えます。 .