ボーッと先輩を見つめていると…思ってもいない言葉が降ってきた。 「ちょっとだけ、中川さんに会いたくなったから…… わざわざ来てもらってごめんね? 今度は……」 「ぇ…」 先輩が囁いた。 そして、あたしの頬を突く。 先輩の指が触れた瞬間、熱くなる。 “今度は……俺から会いに行くからね” その言葉の意味を理解するより先に、身体が震えて 心臓が跳ねた。 あたしは、眩しいオーラの先輩を ドキドキしたまま見つめていたのだった。 .