ちょっとだけ角張った、華奢で綺麗な指。 その感触が心地いい。 頭を撫でられ、うっとりしてしまう。 今なら猫とか犬の気持ちがわかる。 「宜しくお願いします。 ……神崎先輩。」 「…ぅん。」 あたしの声に、またふんわりと笑って 頭から手を離した。 ちょっと名残惜しい… 「まぁ……用はなかったんだけど…」 「えっ?なかったんですか?」 「うん。ごめんねわざわざ。」 アハハ と、さっきとは違う無邪気な幼い笑顔。 …背中に白い翼が見えます。 .