憧れ それが一番、当てはまっていると思う。 赤い顔を隠すように俯くあたしを見て、また美央が笑った。 「ふふふ。 いつかは気付くときがくるだろうし…… 頑張ってね、清嘉。」 「…?うん。」 あたしはそれを本の整理のことだと理解して、頷いた。 美央とお喋りしながらお弁当を食べた。 それからすぐにチャイムが鳴ったけど あたしはドキドキしたままだった。 先輩と別れてから、まだ数十分なのに、すでに放課後が楽しみだった。 窓の外は、雲一つない快晴。 なんだか今のあたしのように晴れやかだった。 .