綿飴が出来るまで、また考えていた。
あたしと来るより、下屋敷先輩と行った方がよかった気がする。
幼なじみっていっても、仲良さそうだし…
あたしなんかより綺麗で、背も高くて……可愛いんだもん。
先輩と並んでても、文句言えない人なのに。
「……っ」
ダメ。
先輩の前で悲しい顔しちゃ。
「はい、お釣り。
カッコいい彼氏だね?
お嬢ちゃんべっぴんさんだから、おまけしたよ。」
「ぁ……ありがとうございます。」
他のと比べて大きな綿飴を受け取って、おじさんにお礼を言った。
べっぴんさん なんて、初めて言われた。
あたし、ニヤケてるかも……
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