秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



綿飴が出来るまで、また考えていた。


あたしと来るより、下屋敷先輩と行った方がよかった気がする。

幼なじみっていっても、仲良さそうだし…


あたしなんかより綺麗で、背も高くて……可愛いんだもん。

先輩と並んでても、文句言えない人なのに。




「……っ」



ダメ。

先輩の前で悲しい顔しちゃ。




「はい、お釣り。

カッコいい彼氏だね?
お嬢ちゃんべっぴんさんだから、おまけしたよ。」


「ぁ……ありがとうございます。」



他のと比べて大きな綿飴を受け取って、おじさんにお礼を言った。


べっぴんさん なんて、初めて言われた。

あたし、ニヤケてるかも……




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