秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



さっきからじろじろ見られてるのに、気にした様子のない先輩。

やっぱり慣れてるのかな。



つくづく、先輩とは世界が違うと思う。

あたしなんかといて、楽しいのかなって疑問だし…




「中川さん…?」


「っ!!ご、ごめんなさい。
ボーッとしてました…」



やだ。先輩といるのに考え事してたなんて。


先輩は不思議そうにあたしを見てる。

その顔すら、カッコよすぎて戸惑ってしまいます。



気が付くと、綿飴屋さんの前まで来ていた。




「スミマセン。綿飴一つ。」


「はいよっ。」



あたしは財布を出して、元気なおじさんにそう言った。




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