次の日。 美央に家に来てもらって、先輩に電話してみることにした。 「な、なんて言えばいいの!?」 「『一緒にお祭り行ってくれますか?』って言うだけでしょ。 断られたら、『じゃ、また夏休み中に出かけませんか?』って言うの。 ……OK?」 OK……だけど… 完璧に人事だと思ってる美央は、あたしのベッドに座ってお菓子を食べている。 緊張するょっ…!!! 頭の中で喋る内容を整理して、深呼吸して、そして通話ボタンを押した。 プルルルル……プルルルル…… 何度も鳴るコールがもどかしい。 .