先輩の一点を見たまま固まってしまったあたし。 善樹は不思議そうにしてる。 「アイスコーヒーのMを2つ。」 低めの声が聞こえてくる。 “2つ” もう1つは…… 下屋敷先輩の分ですよね? やっぱりあたしに先輩は無理なんだ。 “憧れ”は“憧れ”以上の何になってもいけないんだ。 「ごめん善樹。食べよっ!!」 「あ?あぁ……」 視線を下に向け、ハンバーガーにかじりついた。 そのとき…… 「…さっき目が合ったのに、なんで反らしたの?」 「………ぇっ…」 .