そこら辺にある椅子に座って善樹を待っていると……
「ヒロトっ!!待ってー。」
えっ……ヒロト??
その名前に反応してしまう。
気持ち悪いな、あたし。
声のした方に目を向けると…
「……ぁ…」
下屋敷先輩と眼鏡ショップに入る……神崎先輩の姿があった。
まさに“お似合い”な二人。
イヤなもの見ちゃった。
下屋敷先輩に笑いながら話しかける先輩を見て、気分が沈んでいく。
……ダメダメ。こんなことで落ち込むなんてバカみたいじゃない。
先輩が付き合ってるってことは、ずっと前からわかってたことだもん。
.
メニュー